長生きする会社の特徴
今回は、長生きする会社の特徴についてのミニコラムです。税理士という仕事をしているといろいろな会社さんの実情を知ることがあります。その中で、ほぼ共通して言える点をご紹介します。
1、現金の管理ができていて、現金出納帳を作成している
2、飲食費やゴルフなどの交際費が少なく、普段から販売費及び一般管理費の支出が少ない
3、原価管理を行っていて、ロスが少ない(飲食店等)
4、現場ごとの原価管理を行っている(建設業等)
5、売上に対する家賃比率が少ない
6、売上、原価、経費が社長の頭の中に入っている
7、税理士報酬など必要な経費については惜しみなく支出している
8、社長が会社、現場の姿を観察して会社のことを熟知している
9、社長の個人的な支出を行っていない(車など)
10、事業内容がぶれていない(こだわりのメニュー、社長個人の趣味など)
11、売上より粗利益、営業利益(経常利益)に目が向いている。いくら売上が上がっても外注費や仕入が多ければ粗利益は微々たるもの
12、経費になるから(節税になるから)と言って消耗品などをむやみやたらに買わない
13、賞与などの形で従業員にはしっかりと利益を還元している
14、必要な支出した上で利益が出たなら、あとは法人税を支払うという姿勢。法人税を支払わないと会社にお金が残らない仕組みになっていることを身をもって知っている
15、節税思考はあるが、過度に高くない
16、従業員(パート、アルバイト含む)を大切していて、社員の在籍年数が長い
17、社長が税理士との打ち合わせに積極的に参加している
18、売上先(得意先)が1つではなく、複数ある
19、社長のお付き合いの支出が多額ではない
20、流行りものに乗っかっていない
21、事業内容が虚業ではない
22、プライベートの支出と会社経費の区分がしっかりと出来ている
23、社長がブレーン(役員、社員、税理士など)の意見を尊重している
固定費を極力少なくすることがコロナ禍においても生き延びる要素の一つになっているように感じます。さらに、特に中小零細企業については、「社長」のありようというものが大事なんだと改めて感じました。そして、アドバイスをくれる税理士やまわりの役員、社員さんがいるのかどうかも大事です。お金持ちはケチだといわれてますが、堅実に会社を経営している会社の中には驚くほど余計な支出をせず、節約している会社もあります。私も、税理士事務所の代表の立場ですので、間違った経営をしていないか今一度見直す必要がないか考えてみようと思います。
(2020年11月24日)
当ブログは専門的な内容を分かりやすくするため、詳細な部分は省略しております。
当ブログを利用されて生じたいかなる損害についても、当事務所は賠償責任を負いませんので、ご判断に迷われた場合には、事前に直接ご連絡頂くようお願い致します。
田辺税理士事務所
からのお知らせ
- 新規顧問先様の受付につきまして
(2024年10月22日) - 新規求人(従業員の採用募集)は停止しております
(2024年9月30日) - 法人様・個人事業主様向け個別無料相談会
(2024年7月7日) - 令和5年分確定申告のご依頼【インボイスのご相談可】
(2023年11月2日) - 決算料値引きキャンペーン
(2023年3月22日) - インボイス制度について
(2022年7月3日) - 事業復活支援金について【申請期限延長】
(2022年5月20日) - 個人確定申告新規ご依頼の件
(2022年2月3日) - 贈与税について
(2021年10月9日) - 相続税計算のポイント
(2021年10月2日)